厠(かわや)イヤミ百景 -3ページ目

三倍速の渡邉美樹 (前編)

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だーれだ?




ちょっと検索したのだが、このイラストが出てこないということは、"ここの人"の中で誰かイラストの割と得意な方が描かれたのだろう。


確かに似ている。

よく特徴を捕えている。

氏はガッツポーズをお取りになられそうだ。


また、似顔絵を描く時に大事なのは顔の輪郭なのだが、その輪郭もよく特徴をつかんでいる。もう、顔のパーツを鼻以外消しても氏と分かる。




また、後ろのピンク地の紙とは別に、黄色地の紙にわざわざ描いてから貼りつけているのが分かる。



手が込んでいるのだ。隙のない仕事っぷり。






まだお分かりになられない人のために、第二ヒントをどうぞ。







厠(かわや)イヤミ百景-1660


「 渡辺美樹 (前・ワタミ代表取締役) 」



お分かり頂けたであろうか?


ヒントではなく、答えを出してみた。




お名前と前職を出して分からなかった場合は検索してみて下さい。



「♪わたーしの プライド♪」を歌ってる人だったり、元国民的アイドルグループに所属していた人だったりと、いろんな「ミキティ」はいるけれど、おばさま達への浸透率と言えば、こちらのミキティの方が染み込んでいると思う。




ワイドショー番組で今井美樹嬢がコメントするか?

藤本美貴嬢が東京都知事選に立候補するか?




否。






厠(かわや)イヤミ百景-1658


「東京を経営する」


どうやら氏が新刊を先月出されたようで、その宣伝の貼り紙があった。




↓こちらみたいです。





ここは別に、氏の選挙事務所でもなければ、居酒屋ワタミでもない。

少し引いた絵をどうぞ。








厠(かわや)イヤミ百景-1662


バリバリにトイレである。

トイレ独自の醸し出す退廃感がぷんぷんである。



横には「長州力」のネーミングからインスパイアされた「消臭力」もご健在だ。おっ立っている。







厠(かわや)イヤミ百景-1663


「2階専門書売場にて好評発売中。」



と下部に書かれているように、ここは書店のトイレである。



ここのブログでさんざん書いてきているが、人の目線の行くところ、そこはすなわち絶好の宣伝スペースである。

特にトイレとくれば、用を足している間に身動きが取れる場所ではない。


"走りながら用を足すのが人知れず趣味"という特殊な方は置いておいて、人は・・・・、いや、猫も、犬も、アニマルプラネットに属するものたちみんな、用を足している間は動きが止まる。


食パンをくわえながら走ったあげく、住宅街の角で同じ学校の制服を着た異性とぶつかるなんてことはあっても、用を足しながら教室に入ってくる転入生はいない。





厠(かわや)イヤミ百景-chikan

<転入生というか、痴漢>↑クリックで大きくなります。



これは電車の中にも言えることだが、人の目線の行くところには宣伝がある。身動きが取れないならば尚のこと。

小便器に男が向かい合ったときに、目線の行き先は己のナニか、もしくは目の前の壁。


男には黙って見つめる時がある。

「向かい合う」とも言う。





書店ならば、読ませてこそなんぼだろう。






厠(かわや)イヤミ百景-1661


「 私なら、東京をこう変える!

    経営のプロが提言する

    ” いま都政に必要なこと ”   」



検索してみれば、どうやらこの文章は帯の文句にあったもののようだ。この書籍で言いたいことがだいたい分かる。

けっして、ここの書店の店員さんに渡邉美樹氏が憑依して、自動書記で書き始めたわけではない。



もしくは、書店さんが何かしら”その気”になっているわけでもない。


例 : 「都内に本屋を増やします!」

例 : 「買い溜めするなら、本を買え!」

例 : 「買い占めするなら、本を買え!」

例 : 「今必要なのは、”本屋で本を買え!”」

例 : 「レジにかわいいアルバイトも揃えてます!amazonにいますか?」

例 : 「正直、たまにおじさんの日もあります・・・」




とにかく、トイレで用を足しにきたお客さんにちょっとでも気になってもらいたい。


「今すぐお買い求めになって!とは言いません。こういう本もあるよ、ちょっと手にとってみてもらえたなぁ。立ち読み?OK、OK!でも・・・・・・家で読んだ方が楽ですよ。あっ、ちなみにレジはあちらです!」


程度の、軽い足がかりにでもなればとお手製のトイレの貼り紙を作ったのだろう。

用を足しに来たお客さんに刷り込み作戦だ。



実際の本の装丁と違うことから、この貼り紙の背景に使われている写真は書店さんのセンスだ。ここの本屋の店員さんが思う、東京のイメージ写真だ。

フランスと言われて思い浮かぶのが、凱旋門やエッフェル塔だったりするのにも似ている。モンサンミッシェルよりもタワーだろう。失業率の高さや、風呂にあまり入らないとかよりもタワーだろう。



手が込んでいることには違いない。

そんなお手製の本のご紹介の貼り紙はまだある。




先程の貼り紙の少し下辺りに、






厠(かわや)イヤミ百景-1665


遊戯王ファイブディーズ

オフィシャルカードゲーム

PREMIUM PACK13


と、来たもんだ。


子供たちに人気のカードゲームの宣伝が貼られていた。書店内で売られてるのだろう。

これはちょっと店員さんが手を抜かれた感じもしないでもいないが、この雰囲気を手書きなどで再現するには、そこそこの技量が必要とされる。


下手に頑張ってしまうと、逆に子供に鼻で笑われてしまう。そういうところは子供たちは敏感だ。



むしろ普通に宣伝としてメーカーさんから回ってきたPOPをコピーした方が、子供たちの心に響くだろう。

あっ、失礼、 デュエルマスターズの心に。



そう、今、「子供たち」にと書いた。

まあ、大人でもカード集めに興じる人もおられると思うが、メインターゲットは子供だ。

真のメインターゲットはその親の財布だけども、まずは子供に興味を持ってもらわねば。



そこはここの書店さんも考えている。

一歩引けば、








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「お子様用」



そうなのだ、男性用トイレの小便器というものは皆が同じ高さではない。子供用にちょっと低めに作られたものも同列に並んでいたりする。


誰がその宣伝を見るか、誰がここに立つのか、それを考え適材適所の貼り紙を持ってきている。

大人目線の位置に遊戯王は合わない。いや、好きな人もいると思うよ。



誰に読ませたいか、誰に興味を持ってもらいたいか、数打てば当たるというものではない。スペースは限られている。まるで小さなトイレスペースの中で小さな広告社会が拡がっているかのようだ。






そんな独自の貼り紙はまだ続く。個室の中にもあったりするのだ。

ある年齢ではないと通じないものが現れる。





厠(かわや)イヤミ百景-1665



今回は長くなるので、記事タイトルに「三倍速」と付いている理由も含め、次回の後編に続きます。





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「厠イヤミ百景の一景」

http://www.leolio.com/index/KAWAYA/KAWAYA_menu.html


四国、某書店内にて
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イラストレーター leolio.com / 森本レオリオ
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このふたのうらにあります!

厠(かわや)イヤミ百景-1651


「おトイレのみずの

 レバーは

このふたのうらに

あります!  」



朝方なんかに、「あれ?ハンカチどこだっけ?」「あれ?財布どこだっけ?昨日酔って帰って・・・」「あれ?ここ・・・誰の家?俺こそ誰?」なんてことがある。人によってはよくある。ない人はない。


そんなときに、

「ハンカチはタンスの引き出し、上から二段目にあります。」

「財布は駅前のロータリーの植木の根元に転がってます。」

「ここは山田さんのお宅です。そしてあなたはカチェンコノォフ・チェンコ。ロシア人です。」


なんてどこかに書いててくれていたらどうだろう?



一体誰が書き残して行ったのかということを考え出すと、それは一種の恐怖の感情さえ呼び起こしてしまうので深く考えないことにする。人間、幸せに生きるには「あまり考えない」というのも一つの手だ。


そう、そんな楽天家(お買いものはいつも楽天という人を指す意味ではない)な人々をナビしてくれるようなメモがあれば非常に助かる。急いで山田さんのお宅から駅前のロータリーにダッシュが出来る。走れカチェンコノォフ・チェンコ!



それと同じ。



勝手知ったる我が家のトイレではなく、初対面のトイレでお手合わせをしなければならなくなったときに、やはり確認しなければならないのは、紙の存在とレバーの存在。


紙がなかった場合の悲劇は、パラシュートを背負わずにセスナから飛んでみたり、はたまた「バンジー!」と叫んで飛び降りてみたものの、どうもゴム紐が体に結ばれている様子がない、もしくは首に集中して巻きついてあるといったシチュエーションにも似ている。

どちらにも共通するのはフリーフォールといった点だ。


そんなトイレでのフリーフォールは免れたものの、人間としてはその後の処理がある。

犬や猫ならば後ろ脚で砂をかけて、三歩ほど歩けば忘れるものの、人間となるとさっきまで自分のお腹の中にいたものや、その他もろもろを流さなければならない。


これが分かりやすい場所にレバーがあったりすると助かるのだが、「私に右腕を犠牲にしろとおっしゃるのですか?」といった難儀な場所にレバーがあったり、ボタン式だったりすると、ちょっと流すまでに捜索が始まる。


そんな手間暇を省いてくれるためにも、背もたれに貼り紙。

正確には便器のフタの裏に貼り紙。



「座ったら見えないじゃん」とか言うのは野暮。車に乗る前に、さすがにタイヤ圧までは確認しないけども、ガソリンの量ぐらいはチェックするでしょ?むしろ目に入りやすいところにあるものだ。



それと同じ。



ただ、全て平仮名と片仮名という、急いで携帯電話でメールを打ったときのような文面の理由はこちらをご覧頂きたい。




厠(かわや)イヤミ百景-1654

トイレのドアに、かわいらしい動物のキャラクターたち。








厠(かわや)イヤミ百景-1655


「ひねり出すゾウ」





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「ゆっくりしていってネコ」



決して今、洗脳教育のように流れているACCMのキャラクターたちではない。ポポポポーン。



それぞれの個室のドアに貼られているのは、画用紙で作られたお手製の動物たち。



ここは市が開放している、お母さんと子供たちが遊べるように室内に遊具などが置かれている施設。一種のコミュニティセンターのような場所だ。


したがってメインとなる来訪者は保護者と小さな子供たちという取り合わせになり、このように子供の方に歩み寄ったトイレの装飾&貼り紙となっている。

海外での日本食料理屋が、過剰に日本っぽい装飾で店内を飾るのにも似ている。メインターゲット層に歩み寄った飾りをすることは大事だ。


目当ての男性を落としたいときに、その男性の好みとする衣服に女性が着飾るのにも似ている。

ちなみに私の好みはアマゾネスだ。




それゆえに、子供が用を足した後に「レバーの場所が分からないよー!じゃあ持って帰ろうかなぁ・・・」なんてレバーの迷い子にならないように、上記の貼り紙があるのだろう。もしくは孫を連れてきたお爺ちゃんにも向けて。


それに個室に入るというのを怖がる子供も中にはいるだろう。でも大丈夫、象さんやネコさんなど楽しい仲間がいるから大丈夫。


子供の気持ちを和らげるといった面でも動物たちの貼り紙があるのだと思う。



きっと「ありがとウサギ」とかいる。





そんな歩み寄りは、小便器側にも見られる。





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「ボタンをおして

 ながしてね!」  



これが一般的、つまりは大人を対象としたトイレだったならば、「押せっってんだろ」と書かれていてもおかしくないところを、お姉さんが優しく諭すが如し「ながしてね!」と来たもんだ。

きっと、お姉さんの人指し指は立っていることだろう。

自動で流れるタイプも世の中には存在する。しかし何事も経験だ。

ボタンを押すことで何かに作用するということを体で体験してもらおう。


ボタンを押すことで水が流れることを知った少年は、成長して身長が伸びればエレベーターのボタンを押すことを覚え、やがては非常べルを押してみたい衝動に駆られることだろう。




もっと大人になれば、「あっ、こんなことろにボタンみーつけた!しかも二つ!」とか言い出す始末。







洗面台も同じで、







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「手をあらいましょう」


どこに足を踏み入れても、その場所なりのルールというものがある。

そう、ご飯を食べた後に「ごちそうさま」と言うように、トイレを出るときにはしなくてはいけないことがある。


出来る男は手を洗うのだ。



そんなメッセージを込めたお手製の貼り紙だ。

犬ですら手を洗うぞ。


「こんにちワン」とか言うしね。







ところで、一番最初の貼り紙が貼られていた便器のフタの後ろなのだが、





厠(かわや)イヤミ百景-1652



まあ、レバーよりも予備のトイレットペーパーの方に子供の手は伸びると思う。






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1ロールのトイレットペーパーのようなもの

こんにちは、「厠イヤミ百景」の管理人こと、イラストレーターの森本レオリオです。


この度の大震災の件は本当に心が痛みます。涙もろくなってしまっているので、隠れてこっそり泣いてます、よく泣いています。

当方としては今勝手に一人でやっている「コンビニのお釣りは全て募金箱行き」運動くらいしか出来ませんが、一日でも早い復興を願うばかりです。



無力な当方ですが、微々たるものでも震災にあわれた方々の力になればと思います。




初めましての方にも説明させて頂きますと、ここのブログでは全国のトイレの貼り紙を撮り集めているブログです。

最初はただ「おもしろい」という感覚だけで撮り集めていたのですが、トイレカメラという、いつ生じるか分からない誤解に恐れながらも、かなりの数のトイレの貼り紙を撮り集めているうちに気付いたことがあります。



貼り紙というものは、人の顔、その周辺の環境が見えるんです。


「ああ、この貼り紙を作った人はこんな性格なんじゃないのかな」

「ああ、ここら辺はこんな人が集まってくる場所なのかな」

「ああ、普段からロクな使われ方してないのね」


なんて、たった一枚の紙からいろんなことが読めます。



トイレに行かない人なんていません。

いろんな人が集まるトイレ。また普段の社会生活の中で「解放区」の面も持っているトイレ。

そこは人の素が出てくるところだと思います。


トイレの貼り紙と撮っているつもりが、いつの間にか人を撮っていたようです。

普段意識なんてしていませんでしたが、人が好きだったようです、当方。



今こそ誰かの役に立ちたいと思うのですが、ここはトイレの貼り紙を撮っては紹介するだけのブログ。



今日は自分で撮影したものではありませんが、紹介したいトイレの貼り紙があったのでここにリンクを貼っておきます。




bigafさんという方がtwitpicに上げていたトイレの貼り紙です。

http://twitpic.com/49zwg0


貼り紙の文面は、



トイレご利用のお客様へお願い

トイレットペーパーは

レジカウンターに在ります

使用後、戻してください


節約にご協力ください    店主   」



ここ数日で店主の方が作られたものだと思います。

トイレを使用するならば、まずレジカウンターでトイレットペーパーを一時借り出してから使って下さいという状況のようです。そして使用後はそれをレジに返すということになっています。コンビニかなにかでしょうか。



買い占めをする傾向が都心を含め西側にまで拡がっています。本当に必要なところに回らなくなる恐れがあるので、あまりいい行動ではありません。

しかし買占めをする方々の気持ちもよく分かります。いざというときに大事な人たちを守れるのならば守りたいものです。パン一個あっただけで、明日一日につながるということもあるかもしれません。それを考えると、頭ごなしに責めることなんて出来ません。中には購入したものを東北の親戚に送ってあげたいという人もいることでしょうし。


もともと、「納豆が健康にいい」とテレビで放送すれば納豆がスーパーから消えるような、茶目っけたっぷりの国民性の日本人です(だから一時期"オレオレ詐欺"で騙される人もいたのでしょう)。

Aさんも買うし、BさんもCさんも買うなら私も!といった、私たちのDNAに組み込まれた右の人にならへの性質から来ているんだと思います。


それに加えて連日のテレビによる悲劇の映像と、避難して食糧不足に陥っている人々という姿を見ているというのもあると思います。


トイレットペーパーの買い占めも行われているようで、公共の施設ではトイレのトイレットペーパーを持ち去る人もいるという話も聞きます。それを防ぐための上の貼り紙でしょう。盗難の恐れがあるので、紙をレジカウンターで管理しているようです。

そういうこともあって上のような貼り紙が作られたのでしょう。



あの震災の日を境に日本人のどこかで「普通」というものが変わってしまったのは分かります。


震災に合われていない地域の方の心にも、何か別の震災が来てしまっている感も否めません。

確かに衝撃的でしたし、一つの言葉で言えば恐怖です。生命の損失に関わる恐怖です。


でも、その恐怖に支配されてしまっては切り開ける未来も萎んでしまう気もします。



ここはトイレの貼り紙を扱うブログなので、トイレットぺーパーで例えさせてもらいますが、公共のトイレなんかは一ロールのトイレペーパーを、みんなが己の適量を己で決めて紙をちぎって使います。みんなで一ロールの紙を分けて使うものです。

誰か一人がたくさん使えば、もちろん後で使う人の分は減ってしまいます。もしかすると、紙がなくなってしまうことが起こりうるかもしれません。

トイレの個室に入って用を足した後に紙がないなんて、個人規模での悲劇レベルで言えば三本指に入ります。


それと同じことが今行われている気がします。誰かが紙を大量に使えば、他の人が使う分が減ってしまいます。もしかすると、本来拭けたであろうお尻が拭けない人が出てくるかもしれません。


もちろん、日頃からの震災対策も非常食の確保も大事です。かなり大事です。

でも必要以上の買い溜め、またそれに伴い必要なものが必要な人に回ってこなくなるような現象は出来れば避けたいものです。


心情風景としては、いま日本中が雨に濡れた子犬のような感じです。分かります。でも陽がさせば濡れた体もいずれ乾きます。生まれなくてもいい混乱などは出来るだけ引き起こさないようにしたいところです。


自分が使ったトイレットペーパーの分が、他の誰かに影響するかもしれないということを忘れないで欲しいです。



ほら、新製品に飛びつかなくても、ちょっと待てばさらにいい新製品が出るでしょ?だから一時的な感情に踊らされるよりは、冷静に、冷静に。




懐中電灯に使う単一電池が街の商店から消えたそうなので、「単一電池が手に入らないと、私、お嫁に行けない!」という人のために、こちらを紹介したいと思います。



単3電池から単1電池を作る方法 (何も足さない、何も引かない さん より)

http://meteor.blog.avis.jp/archives/218



NHKの教育番組の「できるかな」レベルの工作です。みんなで一緒に紙をぐるぐる巻くのも楽しいかもしれません。単三電池ならば普通に売ってますしね。






もちろん、こういう現実も忘れてはいけません。



辰巳琢郎さんのブログ

「地獄…」

http://ameblo.jp/tatsumitakuro/entry-10831822328.html



1014sakiさんのブログ

「福島から。」

http://ameblo.jp/1014saki/entry-10833020174.html



テレビで避難所の様子が放送されていますが、まだあそこらの避難所はいい方の場所だと思います。テレビの「画」的に合っている場所が選ばれているのでしょう。


こちらもテレビでは全く報道されていませんが、茨城県の方もかなりの被害があったようです。


あしたの学校さんのブログ

「みんなで故郷の茨城県を救おう!」

http://ameblo.jp/ashitano-gakkou/entry-10829985456.html#cbox




私たちに出来ることは本当に微々たるものです。でもトイレットペーパーと同じで、紙の使用量を節約した分は後で使う人の方が使う分になるように、一人一人の心がけが大事です。「もう一度たためば、まだ拭ける!まだ拭ける!」みたいにね。

私たち一人一人の行いがどこかの誰かにつながっているはずです。




もし、大量に買占めをしてなかったからお尻が拭けなかったなんてことがあったら言って下さい。お尻を拭きに参りますので。




もちろん交通費下さいね。





うちのラジオでも、急きょ一人で誰かのいつかの役に立てればと収録しておきました。


『地震マニュアル的なもの。がんばろうよ!vol.1』(26分47秒)
http://necokarasuma.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/vol1-a5f5.html


『地震マニュアル的なもの。がんばろうよ!vol.2』(43分09秒)
http://necokarasuma.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/vol2-7992.html



すみませんね、こういうことしか出来なくて。




では、次回はいつものトイレの貼り紙の話に戻ります。

笑顔って誰かの笑顔につながりますものね、出来るだけ笑える記事書きます。




お相手はイラストレーターの森本レオリオでした。