三倍速の渡邉美樹 (前編) | 厠(かわや)イヤミ百景

三倍速の渡邉美樹 (前編)

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だーれだ?




ちょっと検索したのだが、このイラストが出てこないということは、"ここの人"の中で誰かイラストの割と得意な方が描かれたのだろう。


確かに似ている。

よく特徴を捕えている。

氏はガッツポーズをお取りになられそうだ。


また、似顔絵を描く時に大事なのは顔の輪郭なのだが、その輪郭もよく特徴をつかんでいる。もう、顔のパーツを鼻以外消しても氏と分かる。




また、後ろのピンク地の紙とは別に、黄色地の紙にわざわざ描いてから貼りつけているのが分かる。



手が込んでいるのだ。隙のない仕事っぷり。






まだお分かりになられない人のために、第二ヒントをどうぞ。







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「 渡辺美樹 (前・ワタミ代表取締役) 」



お分かり頂けたであろうか?


ヒントではなく、答えを出してみた。




お名前と前職を出して分からなかった場合は検索してみて下さい。



「♪わたーしの プライド♪」を歌ってる人だったり、元国民的アイドルグループに所属していた人だったりと、いろんな「ミキティ」はいるけれど、おばさま達への浸透率と言えば、こちらのミキティの方が染み込んでいると思う。




ワイドショー番組で今井美樹嬢がコメントするか?

藤本美貴嬢が東京都知事選に立候補するか?




否。






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「東京を経営する」


どうやら氏が新刊を先月出されたようで、その宣伝の貼り紙があった。




↓こちらみたいです。





ここは別に、氏の選挙事務所でもなければ、居酒屋ワタミでもない。

少し引いた絵をどうぞ。








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バリバリにトイレである。

トイレ独自の醸し出す退廃感がぷんぷんである。



横には「長州力」のネーミングからインスパイアされた「消臭力」もご健在だ。おっ立っている。







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「2階専門書売場にて好評発売中。」



と下部に書かれているように、ここは書店のトイレである。



ここのブログでさんざん書いてきているが、人の目線の行くところ、そこはすなわち絶好の宣伝スペースである。

特にトイレとくれば、用を足している間に身動きが取れる場所ではない。


"走りながら用を足すのが人知れず趣味"という特殊な方は置いておいて、人は・・・・、いや、猫も、犬も、アニマルプラネットに属するものたちみんな、用を足している間は動きが止まる。


食パンをくわえながら走ったあげく、住宅街の角で同じ学校の制服を着た異性とぶつかるなんてことはあっても、用を足しながら教室に入ってくる転入生はいない。





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<転入生というか、痴漢>↑クリックで大きくなります。



これは電車の中にも言えることだが、人の目線の行くところには宣伝がある。身動きが取れないならば尚のこと。

小便器に男が向かい合ったときに、目線の行き先は己のナニか、もしくは目の前の壁。


男には黙って見つめる時がある。

「向かい合う」とも言う。





書店ならば、読ませてこそなんぼだろう。






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「 私なら、東京をこう変える!

    経営のプロが提言する

    ” いま都政に必要なこと ”   」



検索してみれば、どうやらこの文章は帯の文句にあったもののようだ。この書籍で言いたいことがだいたい分かる。

けっして、ここの書店の店員さんに渡邉美樹氏が憑依して、自動書記で書き始めたわけではない。



もしくは、書店さんが何かしら”その気”になっているわけでもない。


例 : 「都内に本屋を増やします!」

例 : 「買い溜めするなら、本を買え!」

例 : 「買い占めするなら、本を買え!」

例 : 「今必要なのは、”本屋で本を買え!”」

例 : 「レジにかわいいアルバイトも揃えてます!amazonにいますか?」

例 : 「正直、たまにおじさんの日もあります・・・」




とにかく、トイレで用を足しにきたお客さんにちょっとでも気になってもらいたい。


「今すぐお買い求めになって!とは言いません。こういう本もあるよ、ちょっと手にとってみてもらえたなぁ。立ち読み?OK、OK!でも・・・・・・家で読んだ方が楽ですよ。あっ、ちなみにレジはあちらです!」


程度の、軽い足がかりにでもなればとお手製のトイレの貼り紙を作ったのだろう。

用を足しに来たお客さんに刷り込み作戦だ。



実際の本の装丁と違うことから、この貼り紙の背景に使われている写真は書店さんのセンスだ。ここの本屋の店員さんが思う、東京のイメージ写真だ。

フランスと言われて思い浮かぶのが、凱旋門やエッフェル塔だったりするのにも似ている。モンサンミッシェルよりもタワーだろう。失業率の高さや、風呂にあまり入らないとかよりもタワーだろう。



手が込んでいることには違いない。

そんなお手製の本のご紹介の貼り紙はまだある。




先程の貼り紙の少し下辺りに、






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遊戯王ファイブディーズ

オフィシャルカードゲーム

PREMIUM PACK13


と、来たもんだ。


子供たちに人気のカードゲームの宣伝が貼られていた。書店内で売られてるのだろう。

これはちょっと店員さんが手を抜かれた感じもしないでもいないが、この雰囲気を手書きなどで再現するには、そこそこの技量が必要とされる。


下手に頑張ってしまうと、逆に子供に鼻で笑われてしまう。そういうところは子供たちは敏感だ。



むしろ普通に宣伝としてメーカーさんから回ってきたPOPをコピーした方が、子供たちの心に響くだろう。

あっ、失礼、 デュエルマスターズの心に。



そう、今、「子供たち」にと書いた。

まあ、大人でもカード集めに興じる人もおられると思うが、メインターゲットは子供だ。

真のメインターゲットはその親の財布だけども、まずは子供に興味を持ってもらわねば。



そこはここの書店さんも考えている。

一歩引けば、








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「お子様用」



そうなのだ、男性用トイレの小便器というものは皆が同じ高さではない。子供用にちょっと低めに作られたものも同列に並んでいたりする。


誰がその宣伝を見るか、誰がここに立つのか、それを考え適材適所の貼り紙を持ってきている。

大人目線の位置に遊戯王は合わない。いや、好きな人もいると思うよ。



誰に読ませたいか、誰に興味を持ってもらいたいか、数打てば当たるというものではない。スペースは限られている。まるで小さなトイレスペースの中で小さな広告社会が拡がっているかのようだ。






そんな独自の貼り紙はまだ続く。個室の中にもあったりするのだ。

ある年齢ではないと通じないものが現れる。





厠(かわや)イヤミ百景-1665



今回は長くなるので、記事タイトルに「三倍速」と付いている理由も含め、次回の後編に続きます。





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「厠イヤミ百景の一景」

http://www.leolio.com/index/KAWAYA/KAWAYA_menu.html


四国、某書店内にて
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イラストレーター leolio.com / 森本レオリオ
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