神々しいお言葉
明けましておめでとうございます。
トイレの貼り神さまです。
「♪トイレには、トイレの貼り神さまもおるんよ~♪ドアの後ろとか~♪自然と目にいくところに~♪マイナーキャラやけど~♪」なんて、歌は歌いませんが今年もよろしくお願い致します。
では、年の初めくらいは神聖な気持ちでスタートダッシュを切りたいので、今回はお寺からです。
行儀よく並ぶ小便器の中から、見た目は全く同じだけど自分なりの「今日のお気に入り」の便器を選び、用を足す。
華厳の滝の如く放たれる尿は、ちょっと出がらしのグリーンティーのよう。
これがアップルティーの色をしていたら、本人が気付かない内に体の危険信号が発令中だ。
そこで顔を上げれば、前の壁には神々しいお言葉が一枚の貼り紙に。
「正しい事は強い事
正しい心は強い心
トイレは綺麗に
使いましょう 」
一瞬、"全NIPPON心に残る名文句協会”が選んだ20世紀から引き継ぎたい名文句100選の内の一つが浮かんだ。
「お前のものは俺のもの 俺のものも俺のもの」。
何をもって正義とするかは人次第、人の数だけ正義がある。戦争がなくならないのもそうだろう。
日本の中では、「お前、いいことしたな」的な声を掛けてもらえることがたいてい正しい事だ。
コンパで女子受けがいい話が決して正しい事ではない。決して。
ここのお寺にお勤めしているお坊さまか誰かが訓えと共に書いたのだろう。
パソコンで作ってプリントアウトしたとか、結構フォントもそれっぽいのを選んだとか言うと、なんだか一瞬で俗っぽくなってしまうので、「神々しいお言葉を残された」と言おう。
大人なんだし、お寺にはお寺の雰囲気というものがある。TPOに合わせて歩みよって行こう。
郷に入ればLet'sラ郷だ。
その数々の"全NIPPON正しい行い選手権"でも上位にランクインしそうな、トイレを綺麗に使うということ。
もっと上位には、「どんな横断歩道でも青信号のときは率先して"とおりゃんせ"を歌う。出来ればハミングで!」というのがある。
汚されたトイレは後から使う人にとっても、掃除する人にとってもいい気持ちは生じない。
「これも苦行の一つじゃ、一休や・・・」と言っていいのは、和尚さまだけだ。
他の人に迷惑をかけない、他の人を想いやる、これ即ちトイレを綺麗に使うということにも繋がる。
みんながお互いを想い合えばいい世の中にもなるだろう。
汚いトイレというのは、気持ちが殺伐としてしまう。なんなら床にみんな巻いてんじゃないのか?という疑問まで浮かんできてしまう。
「ならば、俺一人が今更汚しても」というダメスパイラルが発動してからでは遅い。
かつてNYの街から落書きを消した方法にも似ているが、まずは一人一人の心がけからだ。
ちなみに"全NIPPON正しい行い選手権"には、かつて「レンタルビデオは巻き戻してから返す」という行いがエントリーされていたが、レンタルショップの取り扱い商品がビデオテープからDVDに移行したことに伴い、「DVDの裏面に指紋をつけない。つけた場合は柔らかい布で放射状に拭く」というのが加わった。
もう少しすると、「ブルーレイディスクはBlueじゃなくて、Bluなんだぜ!ということを得意げに言わないこと」という正しい行いもエントリーされるだろう。
最後に"全NIPPON心に残る名文句協会”が選んだ20世紀から引き継ぎたい名文句100選の内、他の一つを紹介して終わろうと思う。
「校庭に犬が入ってきた」。
今年もよろしくお願い致します。
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