犬のトイレであろう
「ここは犬の
トイレでは
ありません
住人一同。 」
「春のコネタ祭２００８」の最後の締めくくりに変化球を持ってきました。
まあどう見ても普通の建物のトイレや公衆トイレの貼り紙じゃないのはお分かりだと思う。
じゃあどういったシチュエーションかと言えば、この後に引きの写真をお見せするが、人によっては不快感を覚える人もいるかもしれない。
美しいものしか己の眼球に映したくない。かわいい仔犬しか見たくないといった感じの方はもうここで今回の記事は終わりだ。お帰りになってもらいたい。
では残りの人々で、引きの絵をどうぞ。
当然、屋外である。
こういった絵になっている。
「原作：武論尊」というマンガに出てきそうな廃頽的匂いがぷんぷんする状況。
とても普段乗り回しているとは思えない、まるで砂浜から掘り出したようなお子様用の自転車に貼られた貼り紙。
雨に降られても大丈夫なように、ナイロンポリ袋に包まれて防水加工済みである。
そしてその後ろには土砂災害でも頻繁にあるかのように、家の隙間と隙間、塀の隙間と隙間を土嚢（どのう）で防いである。
そうじゃなくても今にも崩れそうな塀。きっと土嚢で支えてる。
全てが灰色の世界。
使い古したぞうきんのように目に写る全てが色あせている。
とある民家の前である。
そこ（放置された自転車）に"ここは犬のトイレではない"との貼り紙。
正直失礼ながら、犬もトイレに選ぶよなと思ってしまった。
普通動くものには貼り紙を貼らないはずである。
動くものに貼る場合は、貼られている乗り物を指している（例：赤ちゃんが乗っています）のが当たり前で、場所を指した貼り紙を乗り物に貼るもんじゃない。
それはまるで待ち合わせをしていて、「今どこにいるの？」と携帯で相手に問えば、「クリームパンみたいな雲の下。おいしそうよ。」と返されてしまったようなショック。突っ込むのもめんどくさいショック。
明らかに動かない前提で置かれた自転車。
代表的放置自転車アルネ。
駅前などの自転車はまだ誰かが一時的に置いただけで、まだお迎えが来る可能性もあるけども、この場合は家の前にあるのに乗らない自転車が放置されている。一般的に言う「粗大ゴミ」では？
それでも新たな活路を見出したのか、貼り紙の貼られ役。
・・・・・・やっぱり、犬もトイレに選ぶかもしれない。
まあ貼り紙をしているからにはノラ犬相手ではなく、何かしら飼われている犬もとい飼い主に向けて言っているのであろうけど・・・。
まあノラ犬の間でトイレスポットになっている可能性もあるかもしれない。
一度どこかの犬がSB（小便）をかければ、そこから始まるテリトリーを強調する犬同士のSB（小便）の上塗り合い。
つまりは犬がＳＢ（小便）をかける度に、犬のルールに従えばこの自転車の持ち主が変わっていることになる。
犬同士がこの自転車を競って所有権をアピールしているのであろう。
貼り紙にある「住人一同」の文字。
ご家族中の誰かが勇気を出して、粗大ゴミ引取りの電話をすればいいのでは？
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「厠イヤミ百景の一景」
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都内、住宅地にて
