きちんと挨拶出来ますか?
「きちんと挨拶が出来ますか? 」
トイレに入っていきなりの問答。
この時期、多くの新入社員君たちが叩き込まれていることだろうが、トイレに入ってこんなこと言われる筋合いはない。
もしかして普段の節操のない生活をトイレの神様とかなんとかが、常に監視しており、こんなところで問うてきたのだろうか?トイレの神様は下水道を行き来して、ほら、あなたの後ろにも黄ばんだお姿が・・・。
てなこともなく、ここは某薬局のトイレである。
普段ここのブログをやっていると、大抵のお店に入った時点でトイレを探してしまう。
多分、私は病気にかかっているのだろう。大きめの病院に行くことを自分でお勧めする。
それはともかく、「トイレをご利用の場合は、店員にお声を掛けて下さい」などと売場に書かれている場合には、かなりの確率、ほぼ100%の確率で声を掛ける。
声を掛けろと言うから、掛けているのであってこちらに落ち目はない。
ただ忙しそうなときはごめんなさい。素直にごめんなさい。何かしら買うから許して下さい。
まあここの薬局でも似たようなことが書かれていたので、誰かにとっては非日常でも私にとっては日常茶飯事のこととして声を掛けた。そして薬剤師に誘導されるがまま連れて行かれたのは、明らかにバックヤード。
こりゃ勝手に入れば、泥棒扱いを受けても致し方ないほど、店の裏が一切隠されることもなく露呈しているバックヤード。パンパースを一箱ほどもらおうかしらなんて思った日には、あびる優だ。
その先が上の写真の貼り紙のあるトイレだ。
これは店員さんに向けられたものだと分かる。
店員さん用のトイレとお客さんが利用するトイレが兼用のため、上記のような店員教育のような一言に遭遇することとなったのだ。
トイレは一人になれる場所、それはつまり自分自身と対面する場所であり、用を足すと共に己を見つめ直す場所でもあるのだ。
そういうことで、「刺され!君の胸に!」ということで、この一言だろう。
今一度、自分の胸に問うてみろと。
しかしまあ、実際にはここで働いておられる方は日に何度もここのトイレを利用しているだろうし、もはやこの貼り紙も石ころ帽子化しているかもしれない。目には入っているけど、見えてないってやつだ。
中にはこれを貼ったと思われる店長に、「お前こそ!」と思っている人もいるかもしれない。
何はともあれ、挨拶はいろいろなことの基本であり他人への気遣いの足がかりでもある。
チャーリー浜氏ではないが「ぁ君たちがいて、ぁ僕がいる~」、正にこれを証明するのが挨拶だ。
ところでこの貼り紙、店員さんたちにとっては教訓の一つとして貼ってあってもいいと思うが、一般のお客さんにとってはちょっとキツい。
例えば、
最近、更年期障害でやたらと汗をかくようになってしまったAさん(誰?)。特に眠っているときの背中の寝汗がひどい。いつのまにか、背中や間接には冬だというのにあせもが出来ており、ちょっとあせも対策でお風呂に六一〇ハップ(ムトーハップ)でも入れようかなと、ここの薬局に買いに来てみれば、最近なんだかおしっこの間隔も近いのよねと、店員に声を掛けバックヤードを抜けて、トイレのドアを開けて目に入るのは、
「きちんと挨拶が出来ますか?」
ちょっと尿をちびるではないか。
嫌でも目に入る赤々とした色紙に結構な大きさの文字、普通のお客さんにとっては不快感を覚える方もいるかもしれない。
「わしゃ、挨拶師匠と呼ばれるほど、挨拶に関しては右に出るものはいないと言われとったんじゃ、ぬぬぬ、馬鹿にしおってからに・・・。タフグリップで便器の蓋を留めてやろうか・・・」
では、貼り紙は店員に向けられたものだけなのだろうか?
いいや、
トイレットペーパーの横に何か貼られている。
上記の貼り紙と比べると、戦艦と漁船くらい、もとい手漕ぎボート並に大きさに差があるが、お客さんへのメッセージもちゃんと存在する。
それは、これだ。
「強力・長持ち消臭
トイレの消臭元
この商品は芳香剤売り場で
販売しております。 」
宣伝やがな。
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「厠イヤミ百景の一景」
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最近の更新(適当に
・女子マネージャー列伝 (更新予定)
・天が呼ぶ 地が呼ぶ お客様が呼ぶ!消費者言いがかり連絡会 (更新済み)
・猫烏丸OP
(第14回伊丹十三記念館に行った話)
都内、某薬局にて