うさぎがペコリ
「★お客様へ★
当店はトイレを設置しておりません
申し訳ございません・・・。
★●●●●●●●●★ 」
某コンビニのバックヤード入口に貼られていた、トイレがないことへのお詫びの一枚。
これでもかと集中線もとい鮮やかな囲いこみ線。
ただ印刷されたものより愛着がもてるし、より「ごめんなさい」感が伝わってくる。
しかし本当のことを言うと、トイレがないわけではない。
お客さんへ貸すトイレがないということだ。
こういった貼り紙があると、では「店員はどこでトイレをしているんだ!」と詰め寄るなど、そこまであんた切羽詰ってるんかい?と、追い込まれた人間はトンでも発言をしがちだということを体言してる人がいるけど、トイレはある。
しかしそれは店員のためのトイレだ。
<こりゃないけど>
やれ、建物の構造的に店員の休憩所の中だとか、明らかに在庫が並ぶバックヤードを通らないといけないだとか、金庫のある事務所のすぐそばだとか、防犯上の理由だってある。
特に平地から、よくある箱型のコンビニの建物を建てた店舗ならともかく、昔は酒屋、その前も酒屋で母方の祖父なんて密造酒を作ってた話ですぜなんて、後になってフランチャイズに加入した店舗だと、トイレが元・酒屋のおやじの住居エリアに入っていたりする。
今日の夕飯をお客さんに見せるわけにはいかないだろう。
他には、前は開放していたのだが、あまりにお客さんのマナーが低いことに苦悩した末に鍵をかけた店だってあろう。下手に汚されればそれだけ掃除に手間がかかる。
バイトの時給が850円だったなんかした場合に、1分にかかる人件費が約14円、なきゃよかったトイレ掃除に手間取り10分もかければ雇う側としては、そこで140円も使われてしまうこととなる。
トイレなどないったらないんですと言い切れば、数秒で済む話だ。
それでもお客さん側からすれば、かるくご立腹する人もおられるだろう。
やっぱり店員に向かってHOW ABOUT YOU?論をぶちまける人も出てくるはずだ。
まあ謝り通すしかないだろう。
うさぎも耳の裏を見せるほど謝っていることだし我慢すべし。
しかしコンビニに入って、トイレが無料で使えるのが当たり前と思うようでは、自分自身の中で何かが麻痺していると懸念した方がいいだろう。
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「厠イヤミ百景の一景」
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最近の更新(適当に
・女子マネージャー列伝 (更新予定)
・天が呼ぶ 地が呼ぶ お客様が呼ぶ!消費者言いがかり連絡会 (更新予定)
・猫烏丸OP
(第14回伊丹十三記念館に行った話)
都内、某コンビニ内にて