トイレはこの中です | 厠(かわや)イヤミ百景

トイレはこの中です


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「トイレはこの中です。



「トイレをしている人がこの中です。」とも言える一枚。

車の後方のガラスに、「赤ちゃんが乗っています。」と配慮してねの主張を周りにアピールするが如く、「トイレで頑張っている子がいます。」が主張されている。

トイレで頑張っているかどうかはともかく、大事なのはこの中がトイレであるということなのだが、この先が所謂一つのバックヤードとなっている。そんなスーパーの一角。



スーパーで買い物していて、生鮮食品の棚の合間に現れるバックヤードの扉。

その先にトイレがあるというのだ。


バックヤードの扉の向こうで肉・魚・総菜などを加工し、それらカートに乗せて店頭に並べるべく、店員さんが扉を押し開いて出てきたりする光景を見掛けるが、あれは売場とその背景を区切る一種の境界線みたいなものだ。

あの扉一枚で、世界がガラッと変わってしまう。

言ってしまえばあちら側は店員さんの世界なのだ。

店員さん側からすれば、バックヤードの世界と売場の往来は何の抵抗もないと思う。「売場が怖い、お客さんの目が怖い」という人は、飛騨高山などでさるぼぼ職人になるなど転職すべきだ。


しかしお客さん側からすれば、あの扉を開けるということは何かしら抵抗があるものだ。

「裏のぞいていいんですか?私が入っていんですか?」という抵抗がある。

商品になる前の何かしらのブツがあるそこは禁断の園であり、出来れば知りたくなかったという情報もある。



例えば、

豪華客船クイーンなんとか号で世界一周の旅。

ありとあらゆる豪華施設を完備した船にて優雅な旅を堪能。しかし、ふとした拍子に関係者以外立入禁止の地下三階に来てみたら、聞こえてくる「オーエス!オーエス」の声。

そこにあった光景は、強靭な肉体の男達が必死でオールを漕ぐ姿だった・・・

まあ最近というか、去年だとバックヤードの悪事がバレて社会的信用を地に落した会社が続出したが、そのようなところに招き入れてくれるという、ここのスーパーはある意味正直。


「建物のスペース・構造上、ここしかトイレが作れなかったんです。もちろん店員と共有です!」といったことが、それこそ背景にあるのだろうが、利用者に見せても恥ずかしくない現場作りもとい、バックヤード作りが出来るところは信用出来るかもしれない。

そして、やはりトイレがそこしかなかろうが一般客が抱える、バックヤードへ入ることへの抵抗を読み取ったのか、どう見ても明らかにトイレであることをアピール、それに加えて抱えている抵抗をなくすべく、少し貼り紙の選択にはっちゃけた感がある。


食べ物を陳列している売場に向けて用を足している、便器にまたがって頑張っておられる子供の姿を貼り出しているここのスーパーに拍手。



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都内、某スーパー内にて

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