薬用石鹸を設置しておきます
「最近、一部報道により、ノロウィルス
の発生が報告されておりますので、
薬用石鹸を設置しておきます。
ご自由にお使い下さい。 」
なんだか、「夜食におにぎり作っておきます」みたいなニュアンスだが、トイレのレバーやボタン、それこそ洗面台の蛇口など間接的に、あまりもらっても嬉しくないウィルスをもらうことがないとは言い切れない。
本人は意識していなくても、目に見えないものほど防ぎようのないものはない。
そういう私はこないだ街中を歩行中に、後ろから自転車に乗った高校生に衝突された。目に見えても防ぎようのないものだってあるのだから、ウィルスなんてどうしようもない。
それにしても早く自転車の取締りを強化すべきだな。ママさんは三人乗りOKでいいだろう。
目に見えない病気の感染を防ぐには事前・後の予防しかない。外に出ないわけにはいかないのだから、出た先、帰った先で何をするかだ。
というわけで、ここの商業施設では管理者がテレビかなんかのニュースを見たのか、気を使ってくれて薬用石鹸を置いてくれたのだ。
「置いてくれた」という表現より、文のニュアンスを引用すれば「置いておいてくれた」のだ。
所謂一つの「優しさ」が含まれている。
そっとした優しさだ。
なくても誰も文句言わないのだが、あったらあったでありがたい。
ちょっと大きめの駅にある、雨の日に自由に使っていい置き傘のような感じだろうか?駅からのちょっとした優しさ。
そういうでしゃばらない優しさは、じんわりと染み入って嬉しいものだ。
そしてここの優しさは、
薬用石鹸と言えば、あれだろう。
「女神 」だろう。
トイレの洗面台に置いておいてくれたポンプ型の薬用石鹸。
結構頻繁に使用されているのか、薬用石鹸自体がなんだか汚れていた。
人々が病気にならないために身を張って、除菌、除菌、除菌をしていたら自分自身の身が汚れてしまったようだ。頑張ってくれた雄姿だと誉めたいけど、ポンプの部分が逆に怖く感じる。
利用者の皆さんが押すだけあって、そのポンプ部分の平面に蓄積された目に見えないものが逆に怖くなってしまう。
あんまり気を使い過ぎるのもなんだが、ポンプ部分も一度除菌する必要があるかもしれない。
ちなみにモザイク処理をしておいたが、この薬用石鹸のケースタンクに、ここの商業施設の名前が記載されたシールが貼られていた。
「万が一そんなことする人いないけど持って帰っちゃだめよ!信じてるんだからね!」ということだ。
人の優しさは裏切らない方がいい。
でしゃばった優しさは払いのけたくなるけども。
----------------------------------------------------
「厠イヤミ百景の一景」
-------------------------------------------------------
最近の更新(適当に
・女子マネージャー列伝 (更新予定)
・天が呼ぶ 地が呼ぶ お客様が呼ぶ!消費者言いがかり連絡会 (更新済み)
・猫烏丸OP
(第13回大人のためのおもちゃ販売のバイト)
都内、某商業施設にて