鹿るに鹿の話 | 厠(かわや)イヤミ百景

鹿るに鹿の話



今回の記事は、前回の記事 に目を通してもらわないと状況が分かりづらいと思います。

ともかく、あちらこちらに普通に鹿が歩いているようなところです。




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鹿歩く。





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さて、世界遺産に選ばれるような神社がある地のトイレの貼り紙とは?

全国から集いし観光客が頻繁に使うトイレの貼り紙とは?

果たして、鹿の運命は?









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打ち首スタイルなトイレの表記を確認し、いざ男子トイレへと向かう。











が、











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トイレの入口に檻的なサムシングが確認できる。

股下ぐらいの高さの檻には、ちゃんと男子トイレマークが貼られ、何やら一文が添えられていた。








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「鹿戸

鹿が入りますから戸を設置しています。

手前に引いて入って下さい。        」



鹿の戸と書いて、「しど」びしゃす。

どこか、どうぶつふれあいパークの囲いの入口のような檻は、鹿がトイレに入らないためのものだった。


これがなければ、鹿がトイレに入ってくるのか?

来るのか、鹿とトイレというスペースで共存するときが?



確かにそれはありうる。

と言うのも、前回の記事にあるようにここら一体は普通に鹿が平然とした顔で歩いている。

人間がわらわら歩いていようが、鹿も負けじとわらわら歩いており、人間に対して異端の生物を見るような目はそこにない。エサをくれない人間の存在は空気であり、鹿としては我関せずのスタイルを貫き通しているのである。



でも鹿だって、歩いている限りは入れるところは普通に入ってくる。

人間が勝手に「ここはトイレだよ」と言ったところで、鹿には何のことだか分からない。やたら変な匂いのするとこだなぐらいの感想だろ。

何かしらの縄張りというのは察してくれるかも。



想像してもらいたい。

トイレで用を足していたら、いきなりの四足歩行の動物がふらふらり「何やってんの?エサ持ってるんでしょ?出しなよ。ジャンプしてみろよ。」と入ってくるのである。


個室ならまだしも、男性用の小水便器で用を足しているとき来られた日には、前方の尿、後方の鹿と追い詰められることこの上ない。ナニが馬並の人は、馬と鹿で「馬鹿」の熟語の完成だ。




まだよかった。

まだ肉食の動物じゃなくて、草食の動物の来訪で良かった。

でも角のあるオスが来るとさすがに、「今からトイレに行かなくても大丈夫な体になりました。決めました。自分の体のことは自分のことが一番よく知っています。だから僕は今すぐ逃げます!!」ということになるだろう。




そういうことにもならないために存在する、鹿からトイレを守る意味であり、皆様の快適な排出作業を守るために存在する鹿の戸こと、鹿戸

ここじゃないと存在しない扉だろう。


むしろ都内などにあった場合の方が驚く。







そして木製の鹿戸を開けて入った、ここのトイレの洗面台だ。







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「この水は飲めません」



多少ダメージを隠せない状態の一言貼り紙には、飲用否定の内容のことが記載されていた。

ここは瀬戸内海に浮かぶ小島。


さすがに海水を使っているとは思わないけど、空からの恵みをそのまま受け止めた水を使っている可能性がある。鹿たちが山で水飲み場と決めている場所(川等)と変わらぬクオリティの水が出ていると思うので、いい大人も可愛らしい子供も飲むのは控えた方がいいのだろう。





それよりもだ。

その上だ。

この一句が貼られているのと同じ鏡にだ。








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「ここで貝を洗わないでください」



先ほどの貼り紙に負けないキューティクルのダメージ感。


もう一度言う、瀬戸内海だ。

確かにここは瀬戸内海に浮かぶ小島だ。


砂場もすぐそこに、もうやたらめったらあると言うか、海に囲まれているだけあって観光客の皆様は「きゃあ、きゃあ、きゃはん!!」言いながら海に足をつけたりなんかしている。

そりゃあ、漁師じゃなくても砂浜で貝の一つや二つや三つも拾うだろ。


広島だからって、牡蠣は砂浜にない。

海女さん並に海中にもぐる気マンマンの恰好で挑んでも、勝手に捕っては激怒する人らもいる。向こうは向こうで生活がかかっているから譲れないのである。




まあ「この貝くるんくるんよ!」ってな感じで砂浜で拾った綺麗な貝を、旅の土産の一つとして家に持ち帰りたい人も中にはいるだろう。

しかし拾ったままの貝は当然ながら砂交じりのお姿。



ならばと、流れとしてトイレで貝を洗う人も出てくる。

こうなると、海岸沿いのトイレなんかに「トイレに入る前に履物の砂を落しておくれ」みたいな貼り紙があるように、濡れて泥のようになった砂は配水管に溜まるし詰まる。



もうその後の惨事は語るまでもなし。

いずれは逆噴射便所ストーリーが始まるだけ。




そんなわけでトイレ内の壁のタイルにも、





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「ここで貝を洗わないでください」



念を押して貝に対して拒否反応。


誰かの思い出の品のために被害を被るトイレがあるらしい。



まあ観光地なら、いっそのこと綺麗な貝を土産として売ることも可能だな。

でも仕入れ側も元手がタダなら、お客さんの方もタダで手に入ると分かっているものにお金は出さない。



砂はトイレ以外で払い落して下さい。







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広島、某観光地にて

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