勘違いシンドローム | 厠(かわや)イヤミ百景

勘違いシンドローム



世の中には擦り込みの如し、見慣れているものがある。

普段普通に生活をしていて意識をしなくても目に入ってくるものは、私たちの存在意識という貯金箱にいつの間にか貯まるものだ。現実の紙幣の貯金とは大違いで、自然と貯まっているものである。


例えば身近なもので言えば、信号なんか青・黄色・赤の一色一色の下に、わざわざ「今の内に進んでね」・「もうすぐ車来るからちょっと気をつけてね」・「そこから一歩も動くな!」とは書いてないが、色の意味合いを"認識する"という意識もない内に足が勝手に動いたり止まったりするものだ。



そんな感じで以下のような看板もパッと見ただけで、






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ああ、工事中なのかしらと思う(かもしれない)。

その認識まで一秒もかからないだろう。





しかし何も考えずに見たままに、思いついたままにそれを信じていいのだろうか?







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<いいえ ケフィアです。>


もしかしたら、先ほどの看板も実はこんなことになっているかもしれない。

ヨーグルトじゃないよ、ケフィアだよと。



ヘルメットも作業着もただの趣味の範囲の恰好だという可能性もある。

工事なんかどこもしていない。





今回はそんな感じです。










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街中のある地域でこれを見付けたときには、一瞬「こんな大きな看板にトイレ案内が!」と、「うおぅ!」と声が上がった。

確かに上がった。



トイレの案内でよく見掛ける、男性マークと女性マーク。

それが目に入っただけで、シナプスピピピとトイレの看板と安易に結び付けてしまった。

意識もせずに結び付けてしまった。





が、違った。






トイレの看板と思いきや、どうやらこれは風俗店の案内の看板。


どういったシステムになっているかなんて詳細は分からないが、三人で二階に行って、あんなことやこんなことをしようという店の案内らしい。お金さえ払えば仮初のパラダイスへ連れて行くよということだ。



うっかりトイレかと思って行くと、さっきまで持っていなかった勇気と覚悟が必要とされることとなる。







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パラダイスはそば屋の二階にあるのだろうか?

ここの二階だか、どこか離れた場所の二階だかは知らないが、どこぞの二階には私の見知らぬパラダイスがあるようだ。そして確実に一階では、うどんとそばがもてなし中。



たいして意識もせず、トイレの男女マークだと勘違いしてしまった私の注意不足だが、まさかあのマークが風俗店の案内に使われているとは思ってもいなかった。


そしてこんな風俗案内の看板がデカデカと飾られているからには、ここは小学校の通学路に選ばれるような通りではない。どっちかと言うと、いかがわしい気がとぐろを巻いてうごめいているような地域だ。




すっかり狸にでも騙されたような気分で、どうにもこうにもこのヌカ喜びをまったりブレンドした、怒りにも似た気持ちの剛速球のぶつけ先が見当たらない。

かと言って、ここのそば屋に、「ラーメン屋の"つけ麺"って、ざる蕎麦のパクリって思ってるだろ!パクリって言いたいんだろ!それは置いておいて、何も言わずトイレ貸せ!もしくはそば湯をペットボトルに入れて下さい!あれ大好きなんです!」と詰め寄るわけにも行かず地団駄を踏んでいたところ、すっかり夜の帳も降りてきて、怪しく光るネオンと共にいかがわしさに磨きがかかり始めた景色の中で、数少ない安堵感を持った明かりを放っている店舗こと、見慣れたチェーン店のコンビニが目に入ったので足を運ぶ。




そして、そこのコンビニのトイレの貼り紙を代わりに上げてさせて頂く。









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「雑誌を

トイレに持ち込まない

でください。


     セ●ンイレブン 」



*ほとんど意味はありませんが、一部店舗名を伏せておきました。



”未清算の商品をトイレに持ち込まないで下さい”というのはよく見掛けるが、雑誌だけに的をしぼっているのはいかがなものだろう。と言うか、そういった事を起こしている、レギュラー的に行っている輩がいるのだろう。

原因があるからこそ、貼り紙があるというものだ。



トイレに雑誌を持ち込んで何をする?

未清算の雑誌をトイレに持って行くだけでも、店側としては「お客様!お客様!困ります!私困ってしまいます!」と御用の縄がかかってしまう範囲だが、雑誌を持ち込んで何をする。



立ち読みが辛いから、洋式便器に座って読むとか?

もしくは家と同じように、本を持ち込まないと大きい方の用が足せないとか?

長期戦対策?

万が一、トイレットペーパーがなかったときのため?





これが、ただのファッション誌や情報誌ならまだしも、いかがわしい地域に沿った、これまたいかがわしい雑誌なんか持ち込んでたりなんざしてた日には、店側もその人に「お客様!」から、「お前様!」と呼びつけて止めてもいいだろう。それくらいの無礼は許される。


商品で何をするつもりだ?

何を処理するつもりだ?

一息つくつもりか?



そんな雑誌をトイレに持ち込んで、十数分後に出てきたときにすがすがしい顔をしていた日には、アツアツおでんをその人の口に突っ込んでもきっと誰もが許してくれる。よくダシの染み込んだ卵一個を丸々食べさせてもいい。大根も熱くていいな。




本は商品であり、店のトイレも善意からのものなのに、何か自分の都合のいいように勘違いをされている人がいるのだろう。


風俗の看板を、トイレの看板と勘違いしてしまった人ならここにいるけどな。








ところで、よくよく見れば、




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「ン」がはみ出してるよね?





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